歴史と政治経済

歴史について考える

 英語の歴史を意味する history という単語は、ギリシャ語のhistoria ( 探求の積み重ねから得られた知恵を意味する ) からきていると言われています。 
 しかし、歴史の真実の探究は一筋縄にはいきません。なぜなら、歴史は勝者が書き、勝者に都合のよいものであるし、物体が見る位置により異なって見えるように、歴史もその人の立場や思想、あるいは先入観で違ったものに見えるからです。
 また、中国や韓国などを見れば分かるように、歴史は政治そのものです。これらの国は対立する国の攻撃材料とするため、歴史を歪曲し、歴史を政治的に利用しています。
 イギリスの歴史学者E.H.カーも、「歴史とは、現在と過去との間のつきることのない対話であり、これまで歴史的事実とされるものも、それを記録した人を通して表現された主観に過ぎない」と言っています。
 歴史と政治や経済の関係をみると、政治は歴史の主要なテーマであり、経済はその政治の主要なテーマであると考えます。そのことは、学問としての経済学が政治経済学 ( political Economy )として発達してきたことや、福澤諭吉が英語のEconomyを訳すときに中国の古典の民「世を經(おさめ)民を濟(すくう)」から経済と訳したことなどは、政治と経済の密接な関わりを物語っています。
 そこで、政治や経済の歴史を通して、これまで私達が学校で学んだ歴史とは異なる視点など紹介しながら、少しでも歴史の真実、ギリシャ語の historia に近づきたいと考えています。

歴史的著名人の名言

   今月の名言 ]
★  人は成功を通して成功すると思うのは間違いである。むしろ失敗を通して成功することのほうがずっと多い。感覚、学習、助言、例などよりも、失敗の方がより多くの事を教えてくれるものである。   It is a mistake to suppose that men succeed through success; they much oftener succeed through failures. Precept, study, advice, and example could never have taught them so well as failure has done. 

名言の人物紹介

人     物 経       歴      等

サミュエル・スマイルズ
Samuel Smiles

イギリスの作家、医者
1812年−1904年
イギリス・スコットランドの生まれ。最初医者を開業したが、後に著作業に専念するようになった。1859年に出版した『Self-Help』は、現在の日本では『自助論』として知られているが、徳川幕府がイギリスに派遣した留学生の中村正直がによって、1871年『西国立志編』として初めて翻訳出版されている。
Self-Help序文中の「天は自らを助くる者を助く」(Heaven helps those who help themselves. )は日本でも広く知られている。
この『西国立志編』は、明治、大正期の青年達の間で、福沢諭吉の『学問のすすめ』とともに、大ベストセラーとなり、近代日本の形成に大きな影響を与えたと言われている。

 

名言の履歴

No 人   物 経  歴  等 名          言
14

サミュエル・ウルマン
Samuel Ullman

アメリカの実業家、詩人、社会活動家
1840年−1924年
ホーエンツォレルン=ヘヒンゲン公国(現在のドイツ)のユダヤ人家庭に生まれ、10歳の頃に迫害を逃れアメリカに一家で移住。南北戦争が始まると、南軍の兵士として従軍した。
後に、小売店や不動産業を営む傍ら、ミシシッピ州の市会議員や教育委員長なども務めた。
このほか、病院の設立など多くの地域社会活動に携わるとともに、ユダヤ教の精神指導者(ラビ)にもなっている。
引退後は、詩やエッセイなどの執筆活動に力を注ぎ、80歳の誕生日を記念して、それまで書き留めた詩を集め"From the Summit of Years, Four Score"「80年の歳月の頂(いただき)から」という詩集として家族が出版した。
この中に収められている上記の詩"Youth"「青春の詩」は、ウルマンが70歳代に書いたもので、多くの日本人からも愛唱されている。

青春とは人生のある期間をいうのではなく 心のあり方をいうのだ。
優れた創造力 強い意志 燃えるような情熱 臆病を斥ける勇気 安易に流れる心を叱咤する冒険心 こういう心のあり方を青春というのだ。
年を重ねただけで 人は老いるのではない。 理想を失った時に 初めて老いるのだ。 歳月は皮膚のしわを増すが 情熱を失った時に 心はしぼんでしまう。 悩みや疑い 不安や恐怖 失望 これらこそが人を老いさせ 雲一つ無い空のような心を 台無しにしてしまう。 年が60であろうと16であろうと 驚きへの憧憬 夜空に輝く星座にも似た 事物や思想に対する敬愛 何かに挑戦する心 子供のような探究心 人生の喜び それらに対する興味を変わらずに 胸に抱き続けることができる。 
人は信念とともに若く 疑惑とともに老いる。 人は自信とともに若く 恐怖とともに老いる。 希望ある限り若く 失望とともに老いる。 自然や神仏 他者から 美しさや喜び 勇気や力などを 感じることができる限り 人は若さを失わない。
感性を失い 心が皮肉に被われ 嘆きや悲しみに 閉ざされる時にこそ 人は真に老いるのだ。 そのような人は 神に憐れみを乞うしかない。

13

ルネ・デカルト
Rene Descartes

フランスの哲学者、数学者
1596年-1650年
近代哲学の祖と称されている。
彼は何もかも一度は疑い、権威とか先入観を取り払うことで、真理に辿り着くと考えました。
余りにも有名な言葉「我思う、ゆえに我あり」は、「本当には自分は存在しないのではないか?」と疑ってみても、「今、疑っている自分という存在は否定できない。」という意味です。つまり「自分はなぜここにいるのか」と考える事自体が、自分が存在する証明であるというのです。
主な著書「方法序説」

実際に人々が何を考えているのかを理解するには  彼らの言葉ではなく 行動に注意を払えばよい
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フランシス・ベーコン
Francis Bacon

イギリスの哲学者、神学者、法学者、政治家
1561年-1626年
イングランドの名門貴族の家庭に生まれる。大学卒業後、下院議員、検事総長を務め、大法官まで登りつめるが、汚職のかどで官職を追われる。その後は研究と著述に励んだ。彼は「知は力なり」と言い、真の知識を得るには、正しい認識の妨げになる偏見や先入観を排除し、実験と観察に基づき、個々の事実・事例から普遍的な規則や法則を導く帰納法を提唱した。
主な著書に「新オルガヌム」など。

沈黙は愚者たちの美徳である。
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チャールズ・ダーウィン
Charles Robert Darwin

イギリスの生物学者、地質学者
1809年-1882年
イングランドの裕福な医師の家庭に生まれる。大学卒業後、海軍の測量船ビーグル号に乗船し、地質調査に従事した。この航海の合間に収集した動植物の標本などから進化論(自然選択説)を着想するようになった。ダーウィンの自然選択説は現代生物学の基盤となっている。主な著書に「種の起源」「ビーグル号航海記」など。

最も強いものが生き残るのではなく 最も賢いものが生き延びるものでもない。それは変化に最もよく適応したものが生き残るのだ。
10 長井 長義

徳島出身の薬学研究者、日本薬学の父と称される
1845年-1929年
現在の徳島市中常三島町で代々典医の家系に生まれ、ドイツで13年間化学を学ぶ。
帰国後、研究を更に進め、喘息薬のエフェドリンを発見、日本薬学会の初代会頭を務めるなど、日本の医薬業界に多大な貢献をした。

未来に生きる若者よ 志を持たれよ 志はどんな時も 君達を夢に導く 道標(みちしるべ)になる。

ピーター・ドラッカー
Peter Ferdinand Drucker

アメリカの経営学者、マネジメントの父と称される
1909年-2005年
オーストリアのユダヤ系の家庭に生まれ、ナチスの迫害を恐れアメリカに移住。
ニューヨーク大学などで教鞭を執る傍ら、コンサルティング活動を続けた。高齢化者社会、知識社会の到来をいち早く予言した。

現在起こっていることは過去に起こったことの結果であり、これから起こることは現在起こっていることの結果だ。

フリードリッヒ・ニーチェ
Friedrich Wilhelm Nietzsche

ドイツの哲学者
1844年-1900年
キリスト教が教える絶対的な神(キリスト)、神が人々に求める禁欲的な生活、人間観を否定し、「神は死んだ」と宣言した。
代表作「ツァラスストラはかく語りき」

真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての"真実"の疑いから始まる

ウィンストン・チャーチル
Sir Winston Leonard Spencer Churchill

イギリスの首相、軍人、作家
1874-1965
ソ連・東欧の独裁体制を批判した「鉄のカーテン演説」が有名。文筆家としても優れ、1953年にはノーベル文学賞を受賞。

悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見出す 楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見出す

デール・カーネギー
Dale Carnegie

アメリカの作家、評論家
1888-1955
代表的な著作として「人を動かす」「道は開ける」などがある。

この世で重要なことのほとんどは、全く希望がないように見えたときでも挑戦し続けた人々によって成し遂げられてきた。

ジョン・ケインズ
John Maynard Keynes

イギリスの経済学者、大蔵大臣
1883-1946
有効需要が一国の生産水準を決定するという「有効需要の原理」を提唱した。

この世で一番難しいのは 新しい考えを受け入れることではなく 古い考えを忘れることだ。
渋沢 栄一

日本の実業家
1840年 -1931年
500社以上を創業し、希代の天才実業家、日本資本主義の父と呼ばれている。

夢なき者は理想なし 理想なき者は信念なし 信念なき者は計画なし 計画なき者は実行なし 実行なき者は成果なし 成果なき者は幸福なし ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず

アルベルト・アインシュタイン
Albert Einstein

ドイツ生まれの理論物理学者
1879年−1955年
ニュートン力学を基礎とする物理学の大系を根底から覆した。

人生は自転車に乗るようなものだ。 倒れないためには走り続けなければならない。

オットー・ビスマルク
Otto E. L. Von Bismarck

プロイセン、ドイツ帝国の政治家
1815年-1898年
ドイツ帝国初代首相等を歴任。鉄血宰相として知られる。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

ヘンリー・パーマストン
Henry John Temple Palmerston

イギリスの政治家
1784年-1865年
外相、首相として、イギリス外交を主導した人物。

英国には、永遠の友も永遠の敵もいない。あるのは永遠の国益だけだ。